ビールの起源〜ヨーロッパ編②〜
こんにちは!
管理人のはるです!
まだ5月なのに暑い日々が続いてますねー。てかさすがに暑過ぎます(笑)
いつもいつも暑い日は無性にビールが飲みたくなります(‘_’)
暑さに負けずに今日も試行錯誤しながら進めていきますよー。
さてさて、前回はフランク王国のカール大帝がヨーロッパの中でのビールの地位向上に貢献したところまで書きました。
前回はこちら↓↓↓
今回は中世ヨーロッパの中でも修道院(トラピスト)ビールから書いていきます。
トラピストビールという名称は現在でもよく聞きますよね。
しかし、最初に名称を聞いたときは
ん?修道院?ビール?
となったのはきっと私だけではないはず・・・(笑)
そんなトラピストビールの歴史について調べてみました。
暇つぶしにどうぞ!
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ビールの歴史~修道院とビール~
なぜ修道院でビールが造られるようになったのでしょうか?
その歴史を調べてみました。
中世ヨーロッパでは4世紀頃より修道院が盛んになってきました。
修道院でのビールの醸造は11世紀頃ベルギーから本格的に始まったとされ、
修道院では貧しい人や巡礼者に食事やビールを配っていました。
当時のキリスト教ではビールは《液体のパン》と呼ばれていたそうです。
ちなみにパンは《キリストの肉》、ワインは《キリストの血》と呼ばれていたみたいです。
その当時の修道院や教会は領地を与えられ、自給自足が原則でした。
領地内の農民は修道院に必要な麦などの農作物を収め、修道士とともにパンやビールを作っていたそうです。
その頃のヨーロッパでは感染症も恐れられていたため、
水よりも安全に飲用できる飲み物としても重宝されたそうです。
また、醸造所の様式も麦の発芽~冷却まで工程ごとに部屋を分けていたとされ、現在とほぼ変わらない設計となっていたところもあるそうです。
修道院ではビールは神聖なものとしても扱われ、
「飲む」ことも神聖な行為とされていました。
そのため断食中でもビールを飲むことは許されていたのだとか。
栄養価も高いため、食事の代わりの役割も担っていたそうです。
私だったら断食どころじゃなくなりそう・・・(笑)
中世都市の誕生とビール醸造
12世紀頃より商人などを中心に中世都市が発達しました。
中世都市とはその名の通り11~13世紀にヨーロッパ北西部や北イタリアにて発展していた都市になります。
都市には城壁、教会、市場、広場が共通してみられ、現在もギリシャのロドス島は『ロドスの中世都市』として世界遺産に登録されている場所もあります。
話がずれましたが、12世紀頃の中世都市には修道院以外にもビールの醸造業やが誕生しました。
業者同士の争いを防ぐため、同業者組合が作られ、ビールの生産調整や上限価格が決められました。
当時から同業者組合では品質検査も行っていそうです。
中にはユニークな品質検査もあり、エキス分が少ないビールと認定されると破棄を命じられたりもしていました。
そんな中、修道院は慈善のためにビールを販売していたため、都市の業者としばしば争いが起きていたそうです。
ちなみに本格的にビールにホップが使用されたのは15世紀頃からと考えられていますが、
実際の記録としては12世紀頃から使用されていたものもあります。
修道院では8世紀頃よりホップ園があったという記録も残っているそうです。
事実だとすれば修道院でのビールはホップを既に使用していたことになり、
より現代のビールに近いものを飲んでいた可能性もありますね!
妄想が膨らみます・・・(笑)
トラピストビールの現在
現在も171のトラピスト会修道院のうち11ヶ所で醸造されているそうです。
ちなみに《トラピストビール》という呼称は1962年にベルギーで法的に保護されるようになりました。
1997年に国際トラピスト会修道院教会が設立され、トラピストビールの基準を作りました。その基準が、
〇トラピスト協会の修道士自ら作ること、もしくは監督下の元作ること。
〇修道院内の醸造所で作ること。
〇営利目的ではなく、収益は修道院のメンテナンスなどに使い、残りは寄付すること。
簡潔に書きましたが、このような基準になっているそうです。
トラピストビールは上記のような基準がありますが、条件を満たしていないが、同じようなスタイルのビールやトラピスト会以外の修道院で作られたビールは
アビイビール【abbey beer】と呼ばれています。
まとめ
〇トラピスト(修道院)ビールは11世紀ベルギーから始まった!
〇貧しい人や巡礼者に配っていた!神聖なもので液体のパンとも呼ばれていた。断食中も飲めた!
〇12世紀頃から都市でもビールが作られ始めた!ホップの使用記録もこのころから!修道院としばしばビールをめぐって争っていた!
〇現在も11ヶ所でトラピストビールが醸造されている!
以上、いかがでしたでしょうか?
少しでも暇つぶしになれば幸いです!
次回も同じようにどこかのビールの歴史を調べてみたいと思います!
いやーしかし、調べれば調べるほど本当に奥が深い!
調べていくと深みにハマっていきます…。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた!!
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