【雑学】なぜ海の水はしょっぱいのか?




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こんにちは!

管理人のハルです!

今回は子供に聞かれがちなあるある質問
「なんで海の水はしょっぱいの?」

皆さんは聞かれて困ったことはないですか?

今回は海水が塩辛い謎を紐解いていきたいと思います。

海水がしょっぱいのはなぜ?

海水がしょっぱい理由、それは…
『地球が出来たときに降った雨で海ができて、その後地面の成分が溶けだして混ざったらしょっぱい海水が出来た。』

かみ砕いて簡単に説明するとこのような感じでしょうか?

詳しく解説していきます。



海はいつ誕生した?

約46億年前に地球は誕生したと考えられています。

誕生したばかりの地球は非常に熱く、溶岩の海で覆われていました。

その後、地球の地表温度は下がり、空気中の水蒸気が凝縮することで地表に雨が降り注いだとされています。この降雨が長期間続くことで、最初の海が形成されたと考えられています。

この時期が約40億年前とれています。

つまり地球の海は約40億年前に誕生したことになります。

しかし、当時の海はまだ非常に熱く、塩分濃度も現在とは異なっていたそうです。

海はなぜしょっぱいのか?

雨だけであれば海に塩分が含まれる理由にはなりません。

海が誕生した後、何万年、何百万年もかけて地表のミネラルが海に溶けだし、塩分濃度が高まったとされています。

現在分かっている海に塩分がある理由としては、

①川から海へ地表のミネラルが運ばれる。

②海が太陽の熱で蒸発する際に塩分は含まれず、塩分だけが残される。

③海底火山の噴火によって海中へミネラルが溶けだす。

これらのことが、何億年も続いたことで現在の海が形成され、塩分濃度が高まったとされています。

つまり、地表のミネラルが溶けだす、運ばれることが海がしょっぱくなる要因となっています。

世界の海の塩分濃度の違い





海は地球の約70%を占めています。

塩分濃度は平均35‰(パーミル)とされています。

塩分濃度については‰(パーミル)は1リットルあたりに含まれる塩分の量を表しています。

つまり地球の海は平均して1リットルあたり35gの塩分が含まれていることとなります。

しかしながら地理や海の環境で塩分濃度は若干変化しています。

世界の海の塩分濃度については、以下のようになります。

塩分濃度
紅海 約40‰以上
ペルシャ湾 約38~41‰
地中海 約38~39‰
アラビア湾 約37‰
大西洋 約35‰
太平洋 約34~35‰
黒海 約18~22‰
死海 約300~350‰

 

ざっくりと世界の海はこのような塩分濃度となっています。塩分濃度を表す‰(パーミル)で表記していますが、%(パーセント)に直す際には単純に10分の1にしてください。

例)塩分濃度:40‰⇒4%

塩分濃度が高い海については川などからの水流が少なく、外洋への海路も狭まっている場所が多くなっています。簡単に言うと川からの水量が少なく、太陽光で蒸発する量が多いことで海水が煮詰まっている状態です。逆に太平洋や大西洋等の広い海については雨や川などからの真水の流入が多く、塩分濃度は比較的低くなっています。

ちなみに有名な塩湖である死海は塩分濃度が約300~350‰と通常の海の約10倍となっています。

死海という名称の通り、塩分濃度が高すぎる結果、魚や植物等の生物は生息できない環境

死海は周囲からの河川による真水の流入が極端に少なく、蒸発が進むことで地表からのミネラルによる塩分が凝縮され、現在の非常に高い塩分濃度となっています。

沈まないことで有名な死海で一度は読書をしてみたいものです。

今回は海水の塩分濃度についてでした。

それではまた!