ジンとウォッカの違いは?
こんにちは!
管理人のハルです!
前回はブランデーについて調べました。ブランデーの豆知識。ウイスキーとの違いは?
今回は世界4大スピリッツ(蒸留酒)であるジンとウォッカについてまとめてみました!
暇つぶしにどうぞ!
ジンとは?
ジンはじゃがいも、大麦、ライ麦を原料に造られる蒸留酒です。
ジェニパージェリー(セイヨウネズの球果)によって香り付けされています。
アルコール度数は約40%となっています。
カクテルの材料としても多く使用されています。ジントニックなんかは非常に有名ですね!
ジンの歴史
ジンの発祥で一番有力なのは11世紀頃にイタリアの修道士がジェニパーベリーを使用した蒸留酒を作っていたという記録だそうです。11世紀だと日本はまだ平安時代になりますね!
17世紀になると、オランダのライデン大学医学部の教授であるフランシスクス・シルヴィウスが解熱・利尿用薬用酒、イェネーバを造り、普段飲んでも美味しいため広まっていきました。
同じく17世紀にオランダの貴族がイングランド国王になった際に、この酒もイギリスに持ち込まれました。
この頃から短くジンと呼ばれるようになり、イギリスでも人気を博し、広まっていきました。
しかし、18世紀になるとジンは世間のイメージを著しく落としてしまいます。
18世紀の産業革命の際に、イギリスのロンドンなどに労働者によってスラム街が形成されました。
ジンは安価でアルコール度数が高く、すぐに酔えるお酒として低所得者の間で広まっていきます。
これによりジン中毒になってしまう人が続出したそうです。そのためジンは『労働者の酒』、『不道徳な酒』として認識されるようになってしまいました。
これを表した有名な画がウィリアム・ホガースの銅版画『ビール通りとジン横丁』になります。
健康的なビール通りと堕落したジン横丁の人々の様子を描いた絵となっています。
1830年にジンの銘柄タンカレーの創業者チャールズ・タンカレーがジンの蒸留所を作り、高級なジン作りを始めました。ここからジンのイメージは向上していき、20世紀にはカクテルベースとして上級階級でも多く飲まれるようになったそうです。
日本でも1812年にオランダ人の協力の元長崎でジンを作ってみたそうですが、出来はあまり良くなかったのだとか。
いやーしかし、日本でもそんな昔からジン作りに挑戦していたとは驚きですね!!
現在では日本も含め世界中でクラフト・ジン作りが広まっています。
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機会があれば飲んでみたいと思います!
ウォッカとは?
ウォッカもジンと同じく蒸留酒の1つになります。
原料は大麦、小麦、ライ麦、じゃがいもなどの穀物となっています。
蒸留後、白樺の炭でろ過して完成となります。
アルコール度数は約40%となっています。
味わいとしては基本的にクセがなく、無味無臭となりますが、あえてフレーバーをつけたウォッカも存在します。
飲み方としてはロシアや東欧圏ではストレートで飲むのが一般的ですが、それ以外の地域ではカクテルの材料として使用されることが多いです。
ウォッカの歴史
ウォッカの名前の由来はスラブ語で水を意味する単語『Voda』から派生したものと言われています。
気になる歴史ですが、ウォッカの起源に関しては諸説あるようです。
ロシアでは12世紀頃より地酒を元に造られていたという説や、果実酒が元になって造られた説があります。
また14世紀頃になるとウイスキーやブランデーにもつながる命の水と呼ばれる蒸留酒が伝わります。これによりロシアは15世紀半ばに「ジーズネンナヤ・ヴァダー」というライ麦を原料としたお酒を造ります。これを略したものもウォッカの起源ではないかと言われています。
ポーランドでは1405年の文献にウォッカが登場しています。
当時のポーランドでは命の水を最初は飲料としてではなく、消毒薬や気付け薬、体臭予防として使用していたそうです。消毒用のものは『ウォッカ』、飲用のものは『ゴシャウカ(ポーランド語で焼けるように辛い意味)』と分けて呼ばれていたのだとか。
ちなみに消毒といった習慣があったため、14世紀にヨーロッパで流行したペスト禍の際にはポーランドやその他勢力圏では流行しなかったと言われています。
現在でもスピリタスは非常にアルコール度数が高いため消毒用としても使用されています。
最近は日本でもコロナウイルスの影響で、消毒用のお酒が販売されるようになっていますね。
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終わりに
今回はジンとウォッカについて簡単に調べてみました。
最近ではアルコール度数が強いものが消毒用として販売されるようになりました。
実は我が家にも1本スピリタスがありますが何年か前にカクテルの材料として購入したものです。
当時はまさか消毒として役に立つとは思ってもいませんでした。何が役に立つか分からないものですね!
コロナがまた流行り始めています。皆さまコロナに負けずに踏ん張っていきましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた!