居酒屋へ行くと、席について最初に出てくる「お通し」。
まだ料理を頼んでいないのに、
- 小鉢
- 枝豆
- 煮物
- 漬物
などが自然に運ばれてきますよね。
ですが一度は、
「お通しって何?」
「なぜ勝手に出てくるの?」
と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
実はこの“お通し文化”、
江戸時代から続く日本独自の酒場文化
とも言われています。
この記事では、
- お通しの意味
- いつ始まったのか
- なぜ料金が発生するのか
- 突き出しとの違い
- 昭和の居酒屋文化との関係
についてわかりやすく解説していきます。
お通しとは?
お通しとは、
注文前や最初に提供される小料理
のことです。
居酒屋では定番ですが、海外ではあまり見られない日本独自文化でもあります。
お通しと突き出しの違いは?
実は地域によって呼び方が違います。
関東
→ お通し
関西
→ 突き出し
と呼ばれることが多いです。
意味としてはほぼ同じですが、
「突き出し」は“先に突き出す”
という表現から来ているとも言われています。
お通し文化の始まりは江戸時代?
お通し文化のルーツは、
江戸時代の居酒屋・茶屋文化
と言われています。
昔の居酒屋は“立ち飲み”に近かった
江戸時代の酒屋では、
店先でそのまま酒を飲ませる
文化がありました。
現在の立ち飲み屋に近いイメージですね。
その際、
- 漬物
- 味噌
- 簡単なおつまみ
などを一緒に出していたそうです。
これがお通し文化の原型とも言われています。
なぜ最初に出すようになった?
理由はいくつかあります。
理由① 料理が来るまでの“つなぎ”
居酒屋では注文してから料理が完成するまで時間がかかります。
そこで、
「とりあえず一品」
を出すことで待ち時間を楽しんでもらう目的がありました。
理由② お酒だけ注文されるのを防ぐ
実はこれもかなり大きいです。
居酒屋は、
- 席代
- 人件費
- 回転率
などが重要になります。
そのため、
「お酒だけで長居」
を避ける意味もありました。
お通し代には、実質的な席料の意味も含まれているんですね。
理由③ 日本の“おもてなし文化”
日本では昔から、
- お茶請け
- 付き出し
- 小鉢文化
など、
「まず一品出す」
文化がありました。
そのため、
「何も出さない方が不自然」
という感覚もあったようです。
昭和の居酒屋文化で定着した
現在のような「お通し文化」が一般化したのは、
昭和の居酒屋ブーム
とも言われています。
サラリーマン文化との相性が良かった
高度経済成長期になると、
- 居酒屋
- 赤提灯
- 大衆酒場
文化が広がっていきます。
仕事終わりに、
「とりあえず一杯」
をするサラリーマンが急増しました。
お通しは“最初の一杯”と相性が良かった
例えば、
- 枝豆
- 冷奴
- 煮物
など。
お通しは、
ビールや日本酒と相性が良い料理
が多いですよね。
つまり、
「まず飲ませる」
ための役割もあったんです。
なぜお通しは断れる店と断れない店がある?
ここは気になる人も多いポイント。
実は法律上、
“事前説明の有無”
が重要になります。
メニューや説明がある場合
- お通し代
- 席料
などの記載がある場合は、基本的に料金発生が認められやすいです。
最近は“お通し不要”店も増えている
最近は、
- チェーン居酒屋
- 若者向け居酒屋
を中心に、
「お通しなし」
の店も増えています。
理由としては、
- わかりやすさ
- SNS時代
- 料金トラブル回避
などがあります。
海外にはお通し文化はある?
実は海外ではかなり珍しい文化です。
ただし似たものとして、
- スペインのタパス
- イタリアのコペルト
などがあります。
特にイタリアのコペルトは、
「席料」
に近い考え方ですね。
お通しは“日本の酒場文化”そのものかもしれない
面白いのは、
お通しには、
- 江戸文化
- 昭和サラリーマン文化
- おもてなし文化
- 居酒屋文化
など、日本らしさがかなり詰まっていることです。
単なる小鉢ではなく、
「最初の一杯を楽しむための文化」
とも言えるんですね。
お通しで人気だった昭和メニュー
昔ながらの居酒屋では、
- もつ煮
- ポテトサラダ
- 冷奴
- 漬物
- おひたし
などが定番でした。
この辺りを見ると、
「昭和の居酒屋感」
を感じる人も多いのではないでしょうか。
まとめ|お通しは江戸時代から続く日本独自文化だった
お通し文化は、
- 江戸時代の酒屋文化
- 昭和の居酒屋文化
- 日本のおもてなし文化
などから生まれた、日本独自の酒場文化でした。
最近は不要派・必要派で意見が分かれることもありますが、
背景を知ると、
「ただの小鉢」
ではなく、
“日本の飲み文化”
そのものだったことが見えてきます。
次に居酒屋でお通しが出てきたら、少し違った目で見られるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた!
